2006年07月18日

COYOTE RAGTIME SHOW コヨーテ ラグタイムショー 第1話「脱獄」

 2006年夏シーズン、もっとも期待しているテレビシリーズ。
 なぜならば、作画枚数と魅せることに全力を尽くすことで知られている「ufotable」が原作だからである。

 公式サイトからの引用
原作:ufotable
ストーリーディレクター:逢瀬 祭
キャラクターデザイン:須藤 友徳
           柴田 淳
メカニカルデザイン:高橋 聰
デザインワークス:笹嶋 啓一
キーアニメーター:小船井 充
         下司 晃生
         小島 大和
色彩設計:千葉 絵美
美術監督:東 潤一
美術設定:草薙
撮影監督:松田 成志
音響監督:松岡 裕紀
制作デスク:鈴木 龍
制作プロデューサー:近藤 光
監督:野中 卓也
制作:ufotable

 ufotableが個人的に「キテる」と思わされたアニメは「フタコイ オルタナティブ」である。第一話から作画枚数が「イってしまっている」という何を考えて予算編成しているのか、既存のやり方とは一線を画していて面白かった。
 だから、今回も「ヤってくれる」と期待している。
 >>ufotable
 新事業「カフェ」が気になる。

 草薙という名前は、ご存知の方はご存知の通り「背景専門」ということでプロフェッショナルな仕事を常に提供している、あの草薙である。
 >>草薙
 草薙は自社ワークスの画集を発売したようで、なかなか興味深い。

 「野中卓也」氏が何者かを簡単に調べてみた。
 「No Amine No Life」と「Wikipedia」には大変助けられています。
 ufotableと関係していそうなアニメって「フタコイ オルタナティブ」の第12話である。
 監督作品は「花右京メイド隊 La Verite」というコミック原作のアニメーション。なぜか第二期制作にあたるのに、第一期を完全に亡き者として作っているあたりに面白さを感じる。
 ある意味で「破壊者」なのだろうか。

 第1話の視聴結果……
 物凄くよく動く!
 聞いたところによると、1万枚だという話が聞こえてきた。
 情報ソースは知らないので、ある程度眉唾としても、それほど十分に動いていることは間違いない。
 髪の毛のなびくところや、人物のしぐさの一つ一つが丁寧に書き込まれているような印象で、それは十分に特徴を示す「演出」である。

 アンジェリカが作中でカロリーメイトらしき固形食物を食べているのだが、これがケースに三本入っている。これは、どうも1日の摂取カロリーを調整しているものと考えられるのだが、冒頭の「二人前」を平らげたところとまったく相容れない。
 どういう意味だろう、と考える価値がある。
 基本的には合理主義者なのだ。そして追跡者として、目標人物の行動原理すらもトレースすることで、相手の思考や行動を先読みしようとしているに違いない。事実、話の終わりにはミスターは大食漢であることが描写されている。

 チェルシィはある種の天才である。記憶力とその脳内検索力においてかなりの強さを発揮する。だが、それ以外はからきし、というわかりやすい天才である。アンジェリカが努力と勘によって捜査をするタイプならば、チェルシィは膨大なデータベースからほんのちょっとしたヒントを引っ張り出すタイプである。だが、そのデータベースを活用する方法をまだ身につけていない、という設定。
 また肉体運用力に若干の問題があるのか、ややおっちょこちょいだったりドジっぽく見えるなど、体の動きにムラがあるのも特徴。拳銃を持たせてはいけないタイプである。

 ミスターはわかりやすく、みなから慕われる兄貴、親父、といった風情。豪快で、活気があり、男気に溢れる魅力的な大男。かつ大食漢。ロケットランチャーを撃つその手腕から、かなりの死線を潜り抜けたのだろう、と予想できる。
 登場し、アンジェリカにだけわかる作戦の伝え方、その作戦立案の豪胆さなどから、生き方すらも信念に基づき、味付けは豪快、という感じを十分に見せ付けた。ロケットランチャーをばっちり相手に命中させるのはどうやったらいいのだろう。誰か教えてください。それと、後ろに人が立っているときに撃ってはいけないと思います。

 マルチアーノ12姉妹。
 エイプリルが一番いい立ち位置にいる。よって、出来る限りエイプリルを中心に見ていくことにする。何せ、12姉妹の実質的なリーダーなのだから。なぜゴシック・ロリータのような服装なのかは謎だが、そこに考えるべき価値があるのかもしれない。ゴシック・ロリータという服装は、歴史上ではもっとも短命な流行だったという。また、その服装の特異性と小細工の多さから手入れが最も難しい服装になる。
 エイプリルはその装飾華美な服装から考えるに、神経質で、かつ自分がいかに「短命」であるかを無意識に理解しているのではないだろうか。争いの道具にされていることすら理解し、それでも「お母様」に忠誠を尽くすエイプリル。そして12姉妹。
 これは人間という種の母と娘の関係も視野に入れて考えると、興味深い展開が見られる可能性がある。まぁ、本質から離れてしまうので、描かれたら評価が下がる恐れがあるけれど。

 ストーリーは単純明快に、ミスターが脱獄するまでを描いている。
 脱獄するために、ミスターの賛同者が罠を仕掛ける、というところまでは同じ。
 ミスターがなぜ脱獄しなければならなかったのか、という理由に関しては視聴者は最初からわかっている情報。だが、追跡者アンジェリカには伏せられている。ここが興味深い追跡劇の序章であることを示している。
 また、チェルシィは見事アンジェリカの部下になることになった。この二人組の活躍に期待。
ラベル:アニメ
posted by 逢坂総司 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(1) | テレビアニメーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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